会えない 歌舞伎に連れて行ってもらってから、宇佐川様は姿を見せなくなりました。 寂しい気持ちを紛らわせようと、私が三味線に向かっていると、相良さんがやって来ました。 なんだか、いつにも増して険しい表情です。 そして相良さ ...
高鳴り 公演が終わり、演芸場の外に出て来たところを宇佐川様のファンに見つかってしまいます。 そばに寄り添っていた私は、熱狂的な女性たちに突き飛ばされてしまいますが、宇佐川様が助けてくれて、軽い怪我を負ったものの、その場は ...
約束 ――ある日の昼間。 なんだか廊下の方が騒がしいなと思ったら、いきなり宇佐川様がやって来ました。 宇佐川 「よう、うさぎ。出掛けるぞ。早く準備しろ。」 うん・・・。慣れましたよ。その突拍子もない性格と言動。w ですが ...
俺の好み 数日も経たないうちに、宇佐川様はまたお店にやって来てくれました。 「よう。来てやったぜ。」 宇佐川様、安定の上から目線です。うふ そして今日は、その手に大きな包を抱えています。 「あの、お荷物重くありませんか? ...
煽ってみろよ 着物の上から身体を撫でられて、私はつい先日のことを思い出してしまいます。 宇佐川様は、そんな私の内心を見透かすように・・・ 「その顔からすると・・・、ずっと待ってたって感じだな?」 「そ、そういうわけでは・ ...
お手本 「手本を見せてやる。」 私のお酌が下手すぎるということで、宇佐川様がお手本を見せてくださることになりました。 「詳しくは教えてやらねえから、自分で見て盗めよ。」 しずしずと歩み寄る宇佐川様は、しとやかな女性の空気 ...
身代わり 見送りのために廊下に出ると、眉根を寄せた相良さんと鉢合わせました。 「宇佐川様、勝手なことをされては困ります。」 「客に最高の夜を与えるのがあんたたちの仕事だろ?だったら、客の望みには黙って従ってろ。」 コワモ ...
平常心 「『伝説の花魁』なら、芸事のいくつかは仕込まれてるはずだな?何でもいい、見せてみろ。」 「では、囲碁を一局、お相手いただけますか?」 私はアニ◯ル浜口さんばりの気合いを入れて宇佐川様との勝負に臨んだものの――。 ...
こんにちは。 以前に、”おいらん乙女~淫れそめにし~”の~中御門さま編~を楽しんだ私ですが、ちょっと他の殿方とも、イロイロなイロイロを体験したいなと思いまして、本日より2周目に突入したいと思います。 1日目のお話は、共通 ...
こんにちは。 お互いに別れを告げたうさぎちゃんと中御門様。ふたりの進む道がまた交わることはあるのでしょうか。 いや、交わらないと困るけどね。だって、その為の乙女ゲームでしょ。 後悔はしてない 誰にも見つから ...