新◆幕末新撰組10日目 ~満月の夜~

こんにちは。

幕臣取り立てには、新撰組の中でも、賛成派と反対派があったそうですね。

二人以上の人間が集まれば、意見がぶつかり合うのは、仕方のないこと。新撰組のような組織であれば、なおさらですね。

そんな組織を束ねていた近藤さんや土方さん、さぞや大変だったのだろうな。。妥協や譲歩で解決できない問題もあったでしょう。

そんな中、”幕臣取り立て”で立身出世が叶って本当によかったです。

そういや、幕臣ってつまり何だっけ?と思った私ww なんとなく分かる気がするけど、説明する自信までは持ち合わせていなかったので、ググってみました。

幕臣とは、”幕府の長である征夷大将軍を直接の主君として仕える武士のことでした。ほほう。。

つまるところ、大きな夢を抱いてインディーズで地道に活動していたバンドが、超有名レコード会社からメジャーデビューを果たすような感じでしょうか?違ったらごめんなさいww

 

二人の夢


信じられない

「俺が幕臣か・・・、まだ、信じられんな」

盃を返し再び酒を注ぐと、土方は感慨深そうに目を細める。

(土方さんのこんな顔、初めて見た・・・)

「・・・聞いても良いですか?」

「ん?」

「土方さんの昔の話

いつになく穏やかな表情の土方を見るうちに、自然とそう口にしていた。

土方は一瞬黙るも、「物好きだな」と苦笑し宙に視線を漂わせる。

「・・・まだ俺がほんのガキの頃、両親が死んじまったから、俺は家督を継いだ兄貴夫婦に育てられた」

どこか他人事のように言葉を紡ぐ土方の様子が、妙に切なく感じる。

「剣術を始めたのは、漠然とあった武士になりてえって憧れがまだ燻ってたからだろうな」

土方の目に少年のような光が宿る。

「どいつもこいつもクセのある奴ばかりだったが、近藤さんとは馬が合った」

これもまた、普段は滅多に見る事のできない表情だった。

「だが、一つだけ、あの人のどうしても理解できない部分があってな

「何ですか?」

「堂々とこう言いやがるんだよ。俺はいつか本物の武士になって、天下に名を轟かしてやるぜ・・・ってな」

土方がおどけたように近藤の口真似をすると、中途半端に似ていないところが可笑しくて、思わずふき出してしまう。

惚れ込んじまってた

「最初は本当に、ただの馬鹿なんじゃねぇかと思ったが、気づけばその馬鹿正直さに、すっかり惚れ込んじまってた

土方の目が、ふっと力強い光を取り戻す。

近藤さんは何も持ってなかった俺に、大きな夢を見させてくれたんだよ

(なんて真っ直ぐな目なんだろう)

強い絆

聞いているだけでも、二人が強い絆で結ばれている事は理解できる。

「”素敵ですね”、そんな風に信頼しあえる仲って」

また土方の盃に新たな酒を注ぐ。

その整った顔立ちを、ちょうど差し込んだ満月の光が照らし出す。

(こうしていると、本当に綺麗な人・・・)

 

満月の夜


しどけない姿で盃を口にする土方には、滴るような男の色香がある。

魅せられて動けずにいると、ふいに視線が絡んだ

「・・・見過ぎだ」

ふっとその目元に浮かんだ微笑の艶やかさに、どきんと大きく鼓動が跳ねる。

「あまり男をじっと見つめるな。とくにこんな満月の夜は、気分が高ぶってる

「・・・・・・」

「どうなっても知らないぞ?」

盃を置いた土方の手が伸びてくる。

いつもならすぐに否定して身を引くはずだったが、今日に限ってなぜだか上手く動けない。

「逃げないな」

つっと土方の指先が頬を撫ぜる

耳元で鳴る自らの心音がひどくうるさい。

「どういう風の吹き回しだ?」

ふっと口角を上げた土方の指先は、そのまま顎を伝ってうなじへと滑り、そっと引き寄せられる

「ずいぶんとしおらしいな。大して飲んでもいないくせに、もう酔いが回ったか?」

身じろぐと、土方がくすっと笑うのがわかる。

「お・・・お酒のせいです・・・」

それが建前でしかない事など、自分が一番よく知っている。

「そうか」

いつの間にか腰に添えられた手で、ぐっと強く抱き寄せられる

お酒のせい

「だったら今夜は、お互い酒のせいにしてしまうか

甘やか誘いの言葉を囁く唇が、ゆっくりと近づいてくる。

 

酔った勢い


土方さんってば・・・、酔った勢いってやつですか?!おお、恐るべしww

そんな言葉で綺麗すぎる土方さんに誘惑されちゃったら、絶対的にお断り出来ないに決まってます。

しかし毎度ながら、土方さんの言葉のチョイス、本当に好きです。

今回は、「・・・見過ぎだ」にやられてしまいました。私、鼻血出血多量で死ぬんじゃないかとそろそろ心配ですww

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