終天のトロイメライ1日目 ~はじまりの場所~
――私は、一つも諦めたくない
貴方も、この国も、守ってみせる。
百年戦争時期の中世ヨーロッパを舞台に、現代からタイムスリップした主人公が、そこで出逢った大切な人を守るために戦う恋愛ストーリー。
新種(?)の乙女ゲーム”終天のトロイメライ”を本日より、はじめていきたいと思います。
何が新しいのかというと、こちらの乙女ゲーム、どうやら恋愛ストーリーとクイズゲームが楽しめるアドベンチャーゲームになっているらしいのです。
クイズバトル形式のクエストを進めていくと、ボイス付き恋愛ストーリーを読むことができるのだそう。。RPGゲームのような感じかな?
とにかく、百聞は一見にしかず、です。ああだこうだ言っていないで、チャチャッと始めちゃいましょう。
ゲームをスタートするやいなや、”名前登録”画面が表示されました。
毎度おなじみの”明井 宇沙姫(あかい うさぎ)”です。苗字、名前、とあったので、とりあえず日本人風の名前にしておきました。
なんだか今後、戦いがありそうなニオイがプンプンしていたので、ちょっと強そうに見える字をセレクトしておきました。
はじまりの場所
今年の春、私は大学生になった。今は友人達と一緒にフランスのパリに来ている。
「早く行かないと置いていくよ」
一緒に来た司に呼ばれ、振り返る。司の元へ歩き出そうとした時・・・。
ふいにひどい眩暈がして、頭をかかえる。
「宇沙姫!」
――――――――――――
顔を上げると、そこは今までいた広場とは全く違う場所だった。
殺風景で平原が続いている。私は辺りを見回そうとした。
「そこで何をしているんだい?」
声を掛けられ、振り向いた先にいたのは、金髪の青年。馬に乗り槍を持っている。
「ジャン、先頭から離れないでください」
ぽかんと目の前の青年を見ていると、別の足音と声が聞こえてきた。
「ん?どうして女性がこのような場所にいるのですか?」
(私にだって、どうしてこの場所にいるのか分からない・・・)
「ジルが怖いから怯えてるんじゃない?」
ジルと呼ばれた青年の後ろから快活な少年が顔を出した。
「どちらにしてもここに一人でいるのは危険だよ。一先ず、僕らの隠れ家に移動しよう」
金髪の青年が馬から降り、私に手を差し出した。
(この人達について行って大丈夫なのかな?危ない人達なんじゃ・・・)
し・・・背筋を震わせた私は勢いよく駈け出した。
戦場
しばらく行くと、向こうに人影が見えた。
「すみません!向こうに武器を持った人達が・・・」
体格のいい男が自分の身の丈ほどある大剣を肩に乗せる。
(え・・・。この人も・・・?)
後ずさると、後ろから両肩を掴まれた。
「ねえ、この子誰?エドワードの愛人?」
「んなわけないだろうが。会ったこともねぇ」
「それならフランス軍のスパイかな。向こうからきたみたいだし」
目の前から冷たい視線が向けられる。
(ここも危ない・・・)
どれだけ走っただろうか。恐怖を振り切るように走り続けていると、再び人影を発見した。
目を凝らしながら、物陰からそっと顔を出す。すると、一番近くにいた男性がこちらを振り返った。
「おい!そこで何をしている!?」
(見つかった・・・!)
どうしようかと考えている間に、男性が近づいて来た。
「さっき武器を持っている人を見て・・・逃げてきたんです」
「戦場なのだから・・・」
。ここは「せ、戦場!?」
「ジーク様。どうなさいましたか?」(ちなみに、寝てる方がジーク様です)
抑揚の少ない話し声と共に、一人の男性が顔を出した。
「頭のおかしい女を見つけた」
「おいおい、いきなりそんな言い方は可哀想だろう、なあ?」
最後に現れた男性は他の二人と違い、親しげに笑いかけてくれる。
(でも、何だろう。
)男性三人に見下ろされているからだろうか、妙な威圧感に、背筋が震える。結局、そこでも状況を把握することが出来ず、私は駆け出すことになった。
過去の世界
その後も話を聞けそうな人には出会えず、あてもなく歩き続けた。
すると―――
目の前に、小さな生き物が現れた。
「君、まだ今の状況が全く分かっていないんだね」
(えっ・・・喋った・・・!?ううん、それより・・・)
「あなた、今のこのおかしな状況を説明してくれるの?」
・・・ということで、彼がこの世界のシステムを説明してくれます。
**********
ここは主人公が元いた世界の過去に当たる世界。どうやらタイムスリップしてしまったみたい。
元の世界に帰るには、歴史を変える必要があるという。
今、フランス、イングランド、ローマ帝国の三カ国は、危うい中で均衡を保っている。
そして、フランスとイングランドは激しく対立していて、ローマで暮らすヴァンパイアには種族の違いという問題があるという。
**********
「詳しいことはどこかの国へ行って聞いてみて」
小さな生き物はそう言って私に背を向ける。
「ま、待ってよ!それだけじゃ何をしたらいいのか・・・」
「それは、
」
戦い方
えっ、マジ?!これから、どうしたらいいの?と、思いながら、先へ進めると、さっきの意味不明の生き物、クロネコのヤマトくん(勝手に命名)が出てきてくれました。
そして、さっきよりも詳しい説明をしてくれます。(・・・というか、さっきのは説明なのか?ww)
まず、”ワールドMAP”(上図)というのがあって、その中の目的地をタップすると、”クエストMAP”(下図)に入ることが出来るそうです。
”クエストMAP”の中は、なんだかスゴロクのようになっていて、マスをタップして進んでいくらしいのですが・・・
途中で敵に遭遇すると、どうやらクイズが始まるようです。
、という流れのようです。
マスを進めていくと、道中でアイテムをゲットしたり、敵を倒してクリアすると、キャラクターがレベルアップしたり、アドベンチャーゲームといった様相を呈しています。
まさに、乙女ゲームに、ロールプレイングゲームの要素が加味された、新感覚の乙女ゲームですね。
RPGなんて、本当に久しぶりです。久しぶり過ぎて、まだちょっと慣れませんが、ワクワク心は隠しきれません。