イケメン夜曲~ノエル編~8日目 ~寂しい笑顔~

寂しい笑顔


今日もノエルさん来るかな、なんて気にかけていると、ノエルさんではなく、リュカがやって来ました。

そしてリュカとの会話をひと通り楽しんでいると、いきなりリュカの表情から笑みが消えます

疑問に思いながらも、リュカのその視線の先を追いかけると・・・

挨拶するノエル

ノエル 「ウサギちゃん、こんにちは」

ノエルさんが、にこにこしながら、ドアの近くに立っていました。

けれどノエルさんもリュカの近くまで来ると、表情が強張り、リュカとお互いを冷ややかに見据え合います。

するとリュカは、用事を思い出したから帰る、なんて言う始末。まだ来たばっかりなのに・・・

そんなリュカに対して、ノエルさんがからかうような口調で言います。

からかうノエル

ノエル 「ねえ、リュカ君。ウサギちゃんを口説いてたみたいだけど・・・途中でやめちゃっていいの?」

ノ、ノエルさんってば、何言ってるのかしら、なんてドギマギしていたら、リュカがキッパリと否定します。

リュカ 「口説いたりしてません。・・・あんたと一緒にしないでください

リュカ・・・さっきまでと別人みたい

あんなに優しく微笑んでいたリュカが驚くほど、ぴりぴりしています。

それでもノエルさんはめげずにリュカに話しかけます。

ノエル 「相変わらず冷たいなー、リュカ君って」

馴れ合わないリュカ

リュカ 「俺は、理解し合えない相手と、慣れ合うつもりがないだけです

(リュカ・・・?)

リュカのその言葉には、さすがに私もビックリしました。

ノエルさんは動じる気配もなく、笑っているけれど・・・

笑ってるのに、笑ってないみたいに見える・・・

寂しそうなノエルさんを見ていると、私は黙っていられなくなります。

ウサギ 「理解出来ないと思って避けてたら、余計に相手のこと、分からなくなるんじゃないかな。理解し合えないって決めつけるのは、もったいない

驚くリュカとノエル

ふたり 「・・・・・・」

私の言葉に、ふたりは驚いた表情を見せますが、リュカは、また来る、と言い残して帰って行きました。

その後、ノエルさんはあっけらかんとした顔で注文を言い始めました。そして・・・

ノエル 「ウサギちゃん、さっきのことだけど・・・ウサギちゃんが気にする必要、ないからね?

そう言って、微笑んでくれます。

(あ・・・顔に、出ちゃってたかな)

どうやらノエルさんとリュカは、昔からの腐れ縁らしいのです。

ノエル 「それにしても・・・俺をかばってくれるなんて、優しいんだねー、ウサギちゃんって」

ウサギ 「優しい訳じゃ・・・ありません」

(ただ、私は・・・)

ウサギ 「ノエルさんが・・・笑ってるのに笑ってないから、見ていられなかったんです

ノエル 「え・・・?」

ウサギ 「無理して笑うのは・・・よくないですよ」

ノエルさんは、一瞬目を大きく見開いて、次の瞬間には、ちょっと怪しい目つきでこう言いました。

微笑むノエル

ノエル 「――・・・それじゃ、ウサギちゃんが、俺を笑顔にしてくれる?

 

見どころとおすすめポイント


ノエルさんとリュカの間には、どうやら何かがあるようですが、ノエルさんの方は、リュカを遠ざけているようには感じられませんでした。

どちらかというと、理解し合いたいと思っているような雰囲気すら感じたような気がします。

分かり合いたいけど、嫌われているのを知っているから、あえて、からかうような調子で話しかけているような・・・

無視をする方がラクだと思うし、傷つけられるようなことを言われるかもしれないのに、わざわざ話しかける、というのが、なんだかちょっと切ないです。

こんなやり取りを見てしまうと、余計にノエルさんのことが気になってしまいます・・・

だって、男性の寂しそうな表情や雰囲気に、女性は弱いのですよ。母性本能的にも、どうにかしてあげたくなるのです。

こうやって、人はに落ちるのですね、きっと。

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