イケメン夜曲◆ロミオと秘密のジュリエット18日目 ~あの人~

こんにちは。

いよいよ、今回から設計図を取り戻せ大作戦が始まるのでしょうか。ついでに、ちょっと穏やかではありませんが、スミスぶっ潰し作戦もありますww

 

お前の勝ち


3人は、完全に目的が一致したと言いたげに頷き合っている。

(ど、どうしよう・・・・・・この人たち、今にも乗り込む気だ・・・。路上で襲ってくるような相手なのに、カジノで乱闘にでもなったら・・・)

想像しただけでぞっとして、気付けば大きな声を上げていた。

「・・・待って下さい!・・・カジノには、私も行きます」

すると、ラッド様は・・・

「ウサギ、君を危ない目に遭わせる訳にはいかない」

「それは、私も同じです・・・!」

(でも・・・・・・設計図は取り戻さなきゃいけない。だから・・・)

「私のことが心配なら・・・・・・私を一緒に連れて行って下さい。そして、私を守って・・・一緒に、無事に帰って来て下さい

殺し文句

「・・・・・・今のは殺し文句だな」

参ったとでも言いたげにラッド様は深く溜め息をついた。

「・・・君は意外と頑固だな」

ハルさんも、呆れつつではあるけれど一応納得してくれたようだった。

「俺は、絶対に反対だ。これ以上お前に無茶はさせたくねー」

アレクだけが頑なに眉をしかめたままだ。

(心配してくれてるのは分かってるけど・・・私だってアレクが心配だから)

目の届く所にいろって言ったのは、アレクだよ」

言い返した途端、アレクが目を見開いた。

「無茶しても・・・フォローしてくれるんでしょ?」

それ言うか

「・・・・・・お前、今それ言うか?」

険しい顔が、少しだけ赤く染まっているように見える。

・・・・・・お前の勝ちだ。その代わり絶対、俺のそば離れんじゃねーぞ

 

あの人だけ


翌日――

ティーサロンは臨時休業し、私とアレクは屋敷で過ごすことになった。

(ラッド様とハルさんは怪しまれないよう普段通り仕事に出掛けてるし・・・昼の間は・・・アレクとふたりきりか)

「・・・にしても、まさかラッドがアレまで手に入れてるとは思わなかったな」

アレクは不思議そうな顔つきで首を捻っている。

「ローガンのカジノに入るには、コインがいるんだ」

「ああ、通行証のコインのこと?」

「え・・・お前、知ってんのか?」

アレクに尋ねられて、懐かしく思いながら私は答えた。

「うん。そのコイン、私がローガン様の屋敷に取りに行ったから

「・・・・・・取りに行った?お前が・・・?」

この話はしてなかったっけ

(あれ、この話はしてなかったっけ?)

「”知らなかったっけ?”」

私の目の前で、アレクは呆れ返っている。

「まさかそんな事までしてたなんてな・・・」

「うん・・・カジノの通行証のコインを手に入れるために、令嬢のふりをして、舞踏会に紛れてローガン様の部屋に忍び込んだの」

「・・・は?」

急に、アレクが呆然としたように大きく目を見開いた。

「そういえばあの夜、アレクにすごく似た人を廊下で見かけたけど・・・アレクもブラッドレイ家にいたりした?」

「確かに俺はあの夜・・・・・・一度、ブラッドレイ家に戻ってた」

疑問が解けてすっきりした私とは反対に、アレクは考え込んでいる。

「お前、あの時・・・・・・コインを持ち出したのがバレて、警備のヤツに襲われてたり・・・してない、よな?」

「え・・・・・・どうして、アレクが知ってるの・・・・・・!?」

(心配をかけないように、捕まりかけた話は誰にもしてないのに・・・)

あの人だけ

知ってるとしたら・・・私を助けてくれた、あの人だけ・・・

思わず、ふたりで顔を見合わせて固まった。

まさか・・・・・・あの時助けてくれたのは・・・・・・アレクだったの!?

「・・・・・・ええっと・・・・・・その・・・あの時は、ありがとう」

「・・・いや、別に・・・・・・たいしたことしてねーし」

(っ・・・だめだ、もうアレクの顔が見られない)

「あの、私ちょっと用事思い出したから!」

いたたまれなくなり、私はリビングを飛び出した。

 

目が離せなくなってた


リビングから逃げ出し、私は庭へと駈け出した。

(これからカジノに潜入するっていう大事な時なのに・・・どうしよう)

火照った頬の熱は、永遠に下がらないような気さえする。

「・・・ウサギ」

アレクの声が追いかけて来て、私は反射的に走り出した。

「っ・・・待て」

すぐに追いつかれてしまい、アレクに後ろから腕を掴まれた

「このまま聞け」

触れられただけで身体が強張って、動けなくなる。

「あの夜・・・・・・襲われて目隠しされて、ひどい状況だったのに、それでも無邪気に笑ってみせた彼女の強さに惹かれたのは確かだ。だけど正直、もう彼女のことは半分忘れてた」

アレクの言葉に一瞬胸が冷えるけれど・・・

「もっと、気になるヤツが出来たから」

声が甘さを増した気がして、恐る恐るアレクへ振り向いた。

「そいつはしょっちゅう俺の足を引っ張るし、要領わりーし、お人好しで、無茶ばっかりするバカだ。だけど・・・」

顎に手が伸びてきて、顔を間近に寄せられる。

「・・・っ」

目が離せなくなってた

いつのまにか目が離せなくなってた

 

期待通り


多少は予想していた展開ではありますが、期待通りに進んでくれて、嬉しいという気持ちの方が大きいです。

ドキドキしながら、ストーリーを進めていて、なんだかやっとすっきりしました。つい、ニヤニヤしながら見てしまいましたよ。

自分の気持ちがバレてしまったり、相手の気持ちを知ってしまったり、というあのドキドキ感・・・、素晴らしいです。

この後、きっとふたりは結ばれることでしょう。きっと。

やっとやっと、ふたりの想いが通じ合ったところで、ふたりが結ばれた余韻に浸らせてください。ということで、ここから先の進行は、一旦中断して、皆さまへ託します。アデュ

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