イケメン夜曲◆ロミオと秘密のジュリエット17日目 ~誤魔化せない~

こんにちは。

黒ずくめの男達に襲われたウサギちゃんを助けに来てくれたアレク。

1対複数人だけど、大丈夫かなぁ?と少し心配ですが、アレクは体格良さそうだし、なんか大丈夫そう。

助けに来てくれたはいいけど、逆にやられてしまったりしたら、立場がないですよね。

大切な女性を守る為にも、男性は身体を鍛えておきましょうね。

でも、最近では、肉食女子、草食男子という言葉が流行ったように、わりと女性も強いですから、女性も守られているばかりではないのかもしれませんww

 

しがみついてろ


駆けつけてくれたアレクに、黒ずくめの男性たちが掴みかかった。

黙って見ていられなくて、縛られたまま走り寄ろうとすると――

「お前はそこで待ってろ」

一瞬、アレクが私に向かって優しく微笑んだ。思わず足を止めた直後・・・

アレクは鮮やかな手さばきで男性たちをなぎ払った。

「ウサギ、こっちだ」

囲みが解けたわずかな隙をつきアレクが駆け寄ってくる。

「わ・・・・・・!?」

縛られたまま軽々と横抱きにされ、慌てて私はアレクにしがみついた。

なんとか追いすがろうとする男性たちに構わず、アレクが走り出す。

この状態のまま逃げるのは

(でも・・・この状態のまま逃げるのは・・・)

「アレク、私・・・”自分で走るよ”」

「いいからしがみついてろ」

私を抱えるたくましい腕に力がこもる。

諦めてアレクの胸に身体を預けた時、なぜか不思議な感覚に包まれた。

なんだか、前にも同じことがあったような・・・

けれど胸に湧いた感覚は、追われているという緊張に紛れてすぐに消えてしまった。

 

誤魔化せない


「何とか振り切ったな・・・」

ティーサロンに戻って、アレクは私をそっと椅子に座らせてくれた。

縄を手早く解かれ、縛られたままだった腕が自由になる。

「手首、痛くねえか?」

「うん。アレク・・・・・・ありがとう」

「・・・・・・お前を追いかけてて、ほんと良かった」

私の手首をアレクの手のひらが優しく包む

伝わってくるアレクの体温に安心した途端――

(・・・・・・もう、自分を誤魔化せない

押し込めて見ないふりをしていた気持ちが、私の胸に溢れ出した。

(私が・・・本当に好きなのは、リングランドに来たばかりの頃に、舞踏会で出会った紳士じゃない・・・)

すごく優しい人

優しくないのに・・・本当はすごく優しい、この人だ

 

容赦しねえ


「・・・・・・ウサギが、襲われた?」

屋敷に戻った私とアレクは、ラッド様とハルさんに起きた事を報告していた。

「実は、私が車に連れ込まれそうになった時・・・・・・」

襲われた時、聞いた男性たちの会話を、ありのままに伝える。

命令したのはきっと・・・スミスっていう、カジノの幹部です

全て聞き終えたラッド様の顔に、いつもの笑みはなかった。

状況が変わった

「穏便に済ませようと思ったが・・・状況が変わったな」

ラッド様の瞳には、ぎらりとした不穏な光が浮かんでいる。

「ブラッドレイ家が部下を野放しにしてやがったせいで、俺の妹ともいえる・・・大事なウサギが傷ついた。ローガンを潰すには十分過ぎる理由だろう」

ラッド様の低く静かな声には獰猛な怒りがにじんでいた。

依存はありません

「私も一切依存はありません」

理性的なハルさんの横顔は、いつにも増して研ぎ澄まされたように鋭い。

(もし・・・敵側当主のローガン様とラッド様が、真っ向から対立したら・・・・・・リングランド全体を巻き込んだ大きな抗争になると、私にも簡単に想像出来る)

「お前ら、少し落ち着け」

「待って下さい!」

アレクが言葉を発するのと同時に、私は堪えられずに声を上げていた。

「ラッド様、私は・・・襲われてすごく怖い思いをしました。でも、私がきっかけで、ラッド様やハルさんや、アレクが・・・大きな抗争に巻き込まれたりするのは、絶対に嫌です」

想いを込めて、私はラッド様とハルさんを見つめた。

「・・・分かった」

そう答えた時、ラッド様の表情は少しだけ和らいでいた。しかし、ハルさんは・・・

「しかしラッド様、この件をなかったことにすることは出来ません」

「ああ、もちろんだ。スミス氏には生まれてきたことを後悔させてやろう

ハルさんの声は落ち着いて、ラッド様も笑っているけれど――

「アレク、お前は口を出すなよ」

「あ?冗談じゃねえ。黙ってられるか」

「そ、そうですよ・・・ラッド様、危ないことはやめ・・・」

「ウサギに手を出されて一番頭にきてんのは俺だ」

何だか嫌な予感がして、アレクの顔を見る。

(あ・・・・・・これ、寝起きで不機嫌な時と同じ顔だ・・・)

容赦しねえ

「スミスはぶっ潰す。容赦しねえ」

 

お姫様


貴族の男性って、気が荒いのでしょうかね~。皆が皆、揃いも揃って・・・ww

でも、自分がウサギちゃんの立場だったら、すごく嬉しいだろうな~。

いや、もう”ウサギちゃん=自分”と思っているので、なんだか3人の紳士に守られているお姫様になった気分。ありがたいです。

そして、いよいよウサギちゃんが、自分の気持ちを認めました。まぁ、認めざるを得ないところまできてしまったのでしょうね。

芸術は爆発だ”と岡本太郎さんが言われていますが、きっと”恋愛も爆発”ですwww

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