イケメン夜曲◆ロミオと秘密のジュリエット16日目 ~寄り道~

こんにちは。

ウサギちゃんとアレクの、お互いに意識し合っているやり取り、本当に良いですね~。もう、キュンキュンしまくりですよ。

こういうシーンを大事にするのって、やはり乙女ゲームならではだな~と思います。だって、女性は、好きですものね。

 

色香


翌日・・・少しぼんやりした頭で、私はティーサロンへ出勤した。

あんなことがあった後なのに、アレクは・・・・・・普段通り

てきぱきと接客をしているアレクをちらりと見ていると、声をかけられる。

「ウサギちゃん、注文いいー?」

気持ちを切り替え、私はノエルさんのテーブルに急いで歩み寄った。

注文内容のメモを取っていると、ノエルさんが私の顔をじっと見上げた

「今日のウサギちゃん、なんか・・・いつもと違わない?」

「え・・・?そうでしょうか」

悩ましげっていうか・・・色香が増してるっていうか」

ノエルさんににっこりと微笑まれて、妙に落ち着かなくなる

「・・・ウサギちゃんにそんな顔させてる相手がムカつくなー」

困って俯いた私の頬にノエルさんの手が伸びて来る。

頬に指が触れる直前、ノエルさんの手がぱしっと払われた。

ちょっかい出さないで

「ノエルさん、こいつにちょっかい出すのはやめてください

(アレク・・・・・・いつから聞いてたんだろう)

「注文取ったんだろ。来い」

不機嫌そうにアレクは私の手を掴み、ノエルさんのテーブルからカウンターへ引っ張っていく。

「あの・・・ありがとう、ごめん」

「おー」

(あれ・・・?怒らないんだ。前は、こんなことで動揺するなって言ってたのに・・・)

 

寄り道


何事もなく『ブルーベル』は閉店し、私とアレクはいつものように片付けを終えた。

「じゃ、帰るか」

(別に初めてでもないのに、なんだか緊張する)

「少し、寄り道する。付き合え」

ドアを開けてくれながら、アレクは柔らかい笑みを浮かべた。

(寄り道・・・?)

――――――――――――

景色に見惚れる

(わぁ・・・・・・)

街で一番大きな橋・・・リングランドブリッジに立ち、広がる景色に私は見惚れた

「来たのは初めてか?」

「うん・・・」

(これってなんだか、デート・・・みたいだ)

「ええっと・・・どうして、ここに来たの?」

気恥ずかしくなってきて、理由をちゃんと聞いておこうとアレクに尋ねる。

「なんとなくだ」

「そ、そう・・・」

「そういえば・・・ウサギ。お前にひとつ言っときたいことがあった

はっと顔を上げると、アレクが私を見下ろしていた。

「お前、またひとりで無茶しやがったな」

いきなり叱るように告げられ、意味が分からず首を傾げる。

「ノートンを逃がさないように、ひとりで追いかけてっただろうが」

「・・・・・・色々あり過ぎて、忘れてた」

呆れ顔のアレクに、鼻をきゅっとつままれた。

なんで!?

(っ・・・なんで・・・・・・!?)

「”な、何するの・・・!?”」

「見ての通り、お前へのだ」

むっとして見上げると、アレクが不意に声を低めた。

「ひとりで突っ走んなっつっただろうが」

(っ・・・・・・そうだ。前にも、私・・・同じこと言われたんだった

「・・・・・・ごめんなさい」

「謝ってもダメだ」

(だめって言われても・・・・・・)

「お前は今後も無茶する。間違いねー」

「う・・・」

言葉に詰まっていると、鼻から手を離し、アレクが笑みを唇に乗せた。

「・・・仕方ねえから俺がフォローしてやる」

目の届く所にいろ

「だからお前は、俺の目の届く所にいろ

私を見下ろす琥珀色の瞳が、いつになく優しい

胸がどくっと高鳴って、アレクを見つめ返すだけで精いっぱいだった。

(困るよ、こんなの・・・)

アレクは黙って私の返事を待っている。

「・・・あの、アレク」

「ん?」

「忘れ物したから、取って来る・・・!」

とっさに嘘をついて、私はアレクの前から逃げ出した。

 

誰よりも聞きたい声


(顔が、すごく熱い・・・・・・)

俯いて、私はリングランドのメインストリートを走った。

好きな人がいるのに・・・・・・私に、そんなこと言わないで欲しい

アレクの笑顔が目に焼きついて離れない。

その時――

「止まれ!」

うなるように低い男性の声が聞こえた途端、強引に腕を掴まれた。

振り向くと・・・黒ずくめの男性が数人、いつの間にか私の背後に立っていた。

「お前・・・ウサギだな。一緒に来てもらおう」

腕を強く捕まれたまま、ひと気のない路地へと引っ張られる。

「離して・・・!なんでこんなことっ」

理由なら、ラッド=クロムウェルに聞くんだな

抵抗もむなしく、私は路地裏へと引きずり込まれてしまった。

「安心しろ、大人しくしてりゃ家に帰してやる。ラッド=クロムウェルがスミス様に金庫の鍵を返せばな」

強面の男性たちの口から飛び出した言葉には、心当たりがあった。

カジノの金庫の鍵を、ラッド様から取り返そうとしてる?

後ろ手に縛り上げられ、止めてあった車の中に連れ込まれそうになる。

(どうしよう・・・どうしようっ)

頭が真っ白になった直後――ひとりの人の顔が浮かんだ。

気づけば私は、大声でその人の名前を呼んでいた。

「アレク・・・・・・!」

声を張り上げた瞬間――

追いかけてきた

「・・・・・・ウサギ!」

今、誰よりも聞きたい声が聞こえ、顔を上げる。

「アレク・・・・・・っ」

 

ヒーロー


絶体絶命のピンチの時に必ず助けてくれるアレクは、正にヒーローのようです。

いつもウサギちゃんのことを、見守ってくれている証拠ですね。

私は、本当は口が悪い男性が苦手だけど、アレクの言葉の裏には、相手を思いやる気持ちが溢れているし、まぁ、多少口が悪くても許してやろうww

それにしても、「俺の目の届く所にいろ」なんて、好きな人に言われたら、キュン死必死の言葉です。

本当に他に好きな女の人がいる男子は、言ってはいけない言葉ですよね。こんなこと言ったら、タラシ決定ですよwww

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