イケメン夜曲◆ロミオと秘密のジュリエット13日目 ~家捜し~

こんにちは。

前回のアレクの最後の発言、「貴族の問題に、巻き込まれてるんじゃねえだろうな」って、ちょっと怪しいですよね。

何かを知っているかのような・・・、もしくは当事者であるかのような発言。う~ん・・・、深読みし過ぎでしょうか。

 

気のせい


(どうして、アレクがそんなこと・・・)

焦りが広がるけれど、アレクに事情を話す訳にはいかない

誤魔化す

(なんとか誤魔化さないと・・・)

「・・・”貴族の問題って何?”」

あくまで自然に尋ね返すと、今度はアレクが戸惑いを見せた。

「いや・・・なんでもねえよ。今のは忘れろ。じゃあな」

「どうして・・・私が巻き込まれてるかもなんて思ったの?」

「・・・貴族って人種に関わると、ロクなことが起きねえって相場が決まってんだよ」

目を伏せたアレクの表情がわずかに陰って見える。

「・・・・・・アレクは、貴族が嫌いなの?」

「・・・嫌いって訳じゃねえよ。中にはユアンみたいにいいヤツもいる。ただ・・・・・・くだらねえ争いにはほとほと呆れる。それだけだ」

重々しい口ぶりにはやけに実感がこもっている気がする。

(っ・・・もしかして・・・・・・)

「アレクは・・・貴族の争いに巻き込まれた事があるの?

「・・・・・・お前には関係ねえ」

「関係あるよ・・・っ」

気付けば私は、歩き出そうとしていたアレクの手を掴んで引き止めていた。

「アレクは私の・・・・・・同僚だから」

「・・・・・・同僚ってのは、つまり、他人だろうが」

(他人・・・)

冷やかな一言が、私の胸にぐさりと刺さる。

「でも、私・・・・・・アレクが気になるの

「・・・・・・!」

突き放すように言われたせいか、反射的に本音が口からこぼれていた。

気のせい

「・・・そんなもんは、気のせいだ」

「え・・・・・・?」

「いいから俺のことは放っとけ」

冷やかに言い切られた瞬間――不意に涙が溢れそうになる。

「・・・分かった。もう、二度と聞かない」

 

家捜し


そして、翌日――

私は、ラッド様とハルさんに両側からエスコートされ、招待を受けた貴族の屋敷・・・その広間へ足を踏み入れた。

着飾った上品な方々ばかりで、華やかな空間に気後れしてしまう。

(でも・・・今日はここに来られて良かったかも。余計なことを考える余裕なんて、ないだろうから)

昨夜のアレクとのケンカは、いつもの言い合いとは違っていた。

もう、元には戻れないかもしれない・・・

気を引き締めている私に向かって、ラッド様が楽しげに付け加える。

俺の妹

「あ、そうそう。ウサギは俺の妹ってことにしてあるから」

「え・・・っ、私が、ラッド様の妹・・・ですか!?」

「ウサギ、『ラッド様』ではなく『お兄様』と呼ぶように」

驚く私をハルさんが低い声で、すかさず注意した。

標的は恐らく、屋敷の奥に隠れているはずだ。俺とハルでちょっと家捜ししてくるから、ウサギはここで待っててくれるか?」

ラッド様の口調は、まるで、『ちょっと散歩に行って来る』とでも言うような気楽さだ。

(なんだか気が抜けちゃうな)

「・・・分かりました、ここで待ってます」

「念のため、ウサギにも教えておく」

ハルさんは内ポケットから一枚の写真を取り出した。

「この人が・・・設計図を持ち出した人なんですか?」

標的

「ああ。名前はジャック=ノートン。もし私たちが見つけるより先に、この男が広間に現れたら・・・足止めをしていて欲しい」

 

レディウサギ


さっそく私は広間を見渡して、写真の男の人がいないか探し始めた。

その時、ふと・・・目の前に影が落ちた。

「失礼致します、レディ・・・少しお話しをしても?」

声に気づいて顔を上げると、若い貴族の青年が礼儀正しく微笑みかけている。

慌てて、ハルさんに教えてもらった知識とマナーを総動員して口を開く。

「ええ・・・・・・構いませんわ」

「ありがとうございます。あなたがあまりにも美しかったので・・・」

(・・・っ、貴族の人のお世辞って、大げさ過ぎる・・・)

困惑をどうにか隠して、私は笑顔を返した。

「お名前を伺うことを許して下さいますか?」

「・・・私は、ウサギ=クロムウェルと申します」

「レディウサギ、お会いできて光栄です。一緒に来ている知人も呼んで参りますので、ここでお待ちを」

(だ、大丈夫かな・・・。会話ってどんな話をするんだろう)

深呼吸をしたその時、貴族の男の人が知人を連れて戻ってきた。

「・・・・・・!?」

その瞬間・・・私の笑顔がぴたりと硬直する。

彼が連れて来た『知人』も――私を見て目を見開いて固まった。

貴族のアレク

「レディ・・・ウサギ・・・・・・!?」

(アレク!?)

 

で、でた!


やっぱり!貴族の舞踏会に、アレクがいるということは、もうズバリ、アレクは貴族ですね?もしくは、ウサギちゃんと同じく貴族に成りすましているとか?

ユアンに用意してもらった招待状って、この舞踏会だったんですね~きっと。

でもアレクは、舞踏会に何しに来ているのでしょうか。私、推理とか大の苦手なので、すべてにおいてでしかないww

Ranking

Category

Tag Cloud

Archive