おいらん乙女~淫れそめにし~6日目 ~別人~

こんにちは。

前回登場した学ランの男性ですが、一体何者なのでしょうか?

彦吉さんの様子からすると、何か問題を起こしちゃった、とかではなさそうですがww

でもちょっと、顔が神経質そう・・・。そして、その分、頭が良さそうに見えます。

それと、彦吉さんって、なんだかいつもウロウロしてるけど、何してる人なのかな?現代でいうキャッチのお兄さんでしょうか。

 

苦手克服


「もし良かったら、何があったか話して頂けませんか?」

私は目を伏せた青年を放って置くことが出来ず、尋ねてみる。

「・・・・実は、女性が苦手なのを矯正してやるからと、友人に連れ込まれたのですが・・・・」

青年は、ぽつりぽつりと話し始めた。

「いざ、女性と二人きりになると何も出来ないどころか会話もままならず、隙を見て抜け出し、帰ろうとしていたところです。」

「そうでしたか・・・・。でもそんなに落ち込まないでください。たまたまその遊女と、反りが合わなかっただかかもしれませんし。」

「・・・・お優しいんですね。良ければ貴女のお名前を伺ってもいいですか?」

有馬徳成

「・・・・あ、失礼しました。その前に自分が名乗るべきですよね。僕は有馬徳成といいます。」

「私はうさぎと申します。」

「うさぎさんのお客になれば、女性が苦手なのを克服出来るかもしれないけど、学生さんにはちょっと厳しいお値段だもんなぁ。」

「もう、彦吉さん。失礼ですよ。」

「でも確かに、貴方とならこうして自然とお話できますし・・・・、相手の方と、相性が良くなかっただけかもしれません。」

(何か役に立てるといいんだけど・・・・あ!)

「有馬さん。少し待っていて下さいませんか?」

――――――――――――

私が有馬さんと彦吉さんを置いて、向かった先は――。

険しい顔で帳面をつけている相良さんの元だった。

「――という感じで、ひどく落ち込んでいるお客様がいらっしゃるんです。今日は近くでお祭りがあるので、そこに私と出かければ、少しは女性に慣れると思うのですが・・・・。」

「駄目だ。『伝説の花魁』に、軽々しく出歩いてもらうわけにはいかない。」

「有馬さんはせっかく桜凛楼に来て下さったのに、嫌な思いをさせたままでお帰りになってほしくないんです。」

「・・・・有馬?」

青年の名前を告げた途端、相良さんの目が丸くなった。

「有馬君の為なら、今回だけ特別に許可しよう。」

「・・・・有馬様を、ご存知なのですか?」

有望株

この国の将来を担うと言われている、帝国大学の有望株だ。

(有馬様って、そんなに優秀な方だったんだ・・・・)

 

別人


私は町娘の格好に着替え、有馬様とお祭りへ向かった。

まだ時間が早かったからか、露店の辺りもさほど混雑していなかった。

「あっ、綺麗な風車が売られていますね。見てみますか?」

有馬さんが少しずつ打ち解けてくれることと、町娘としてここにいられることが嬉しくて、自然と顔がほころぶ

そんな時――。

「うさぎ・・・・?」

聞き慣れた声に急に名前を呼ばれ、私は弾かれたように振り返る。

そこには――。

「驚いた。『伝説の花魁』が、こんなとことで何をしているんだ?」

「中御門様・・・・!」

冷たい怒りをまとう中御門様を前にして、私は立ち竦む。

(中御門様・・・・いつもと別人のよう・・・・)

有馬さんは、中御門様の出現に動揺しながらも帽子を脱いで挨拶する。

「君はもう帰りなさい。うさぎのことは僕に任せるといい。」

中御門様は、なかば乱暴に私の手首を掴んだかと思うと、引き寄せ、歩き出す。

「待ってください。」

有馬さんは追いかけてくるけれど、中御門様は私を引っ張ったまま人混みに分け入り、すぐに撒いてしまう。

「中御門様、お待ちください・・・・!」

痛みに耐えながら、中御門様について必死で歩くと――。

物陰に差し掛かり、中御門様はぴたりと歩みを止める。

中御門様は私の手首を掴んだまま、こちらに向き直り、その手首を縫い付けるように、私の身体ごと木に押し付ける。

「中御門様・・・・!?」

そして黙ったまま、片方の手で私の着物を強引はだけさせる

「やっ、やめてください。こんなとことで・・・・。」

「君は黙っていなさい。」

「でも・・・・、んっ!」

いつもより荒々しく身体をまさぐられ、声が漏れる。

(急にこんな・・・・中御門様に何があったというの?)

出会ったばかりの頃の、中御門様が頭をよぎる。

どうしたらいいんだろう

(まるで、別人・・・・どうしたらいいんだろう?)

(声が漏れたら誰かに見つかってしまうかもしれない。ここは何としても”耐えないと”・・・・)

「君はあの学生とはどんな関係なんだい?」

「関係といわれても・・・・桜凛楼に来ていたお客様で、たまたまお話しをしただけで・・・・。」

「そんな奴と、どうして町娘に扮してまで祭りに来ているんだ?」

初めて見た

「あんなに楽しそうに笑う君は、初めて見た。」

「やっ・・・・!」

引きちぎるように帯を解かれ、着物を剥がれそうになる。

「っ、やめてください。」

 

嫉妬


いつも作られたような完璧な笑顔をみせていた中御門様の激情化

「あんなに楽しそうに笑う君は、初めて見た。」かーらーの、”引きちぎるように帯を解かれ・・・”ですよ。これは、正に嫉妬というやつですよ。

でもきっと、彼は気づいていないのでしょう。自分の感情の変化というものに・・・。

しかし男性の嫉妬って、女性からすると、わりと嬉しいものですよね。愛されてる実感の一つだと思いますので。。

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