にゃんらぶ~私の恋の見つけ方~8日目 ~デート~

デートのお誘い


店に戻ると、店先で店長がお客さんと話をしていました。

店長の様子が心配で、急いで戻ってきたのに、拍子抜けです。w

「それでねぇ、すごくよかったのよ~。見に行かれるご予定はあるの?

「ええ。次の休みに伺う予定です」

私が店の中からふたりを見ていると、お客さんと目が合ったので、会釈をしました。

「こんにちは。いつもご利用ありがとうございます。なんのお話しをされていたんですか?」

すると、店長が答えてくれます。

「駅前のアートスペースに、西條さんの作品が展示されているんだ。その感想をうかがっていたんだよ」

「あ、そう言えば、うちで素材を提供しましたよね?」

「どの作品も一見の価値ありよ!それじゃあ、また来るわね~」

鼻息荒くそう言い残すと、お客さんは帰って行きました。

どんな風に西條さんの作品が展示されているのかを想像して、胸が弾みます

どんな感じなんだろう。見に行きたいなぁ・・・

よかったら行く?

次の休みに伺おうと思ってるんだけど、よかったら行く?

嬉しい誘いに、私は少しだけ目をみはりました。内心は、ドキがムネムネです。

「私がご一緒して、ご迷惑じゃないですか?」

「まさか。迷惑だなんてことないよ。アレンジメントの勉強にもなるし、君さえ嫌じゃなかったらどうかな?」

「是非、行きたいです」

「ふふ。よかった。それじゃあ、駅前で待ち合わせしようか」

これって・・・デート?なんて、まさかね

 

めまい


「こんばんは」

ドアベルの音に気づいて顔を上げると、美輪◯宏さん的な優雅な動きで西條さんがやってきました。

「注文したものはできているかな?」

「ご用意できております。ただいまお持ちいたしますね」

私は店長とアイコンタクトなんか取っちゃったりして、取り置きしていた花を取りにバックヤードの方へ向かいます。

「西條さん、先程、西條さんの作品を見たというお客さんがいらっしゃいましたよ。素晴らしかったとおっしゃっていて、ますます拝見したくなりました」

「恐縮です」

二人で伺う予定

「次の休みに、二人で伺う予定です」

「・・・へぇ。それは、嬉しいです」

「お待たせしました。ご注文のスイートピーとミスカンサスです」

注文の品を西條さんに両手で差し出します。

「これは・・・今日も素晴らしい。ところで、あなたはスイートピーの花言葉を知っていますか?

「はい。確か・・・優しい思い出、ですよね?」

私を覚えていて

「ご名答。その通りです。・・・けれどね、その他に、私を覚えていて、という意味もあるんです」

西條さんが微かに笑みを浮かべると、また花に引き寄せられるように軽いめまいがしました。

「う・・・っ」

「大丈夫?」

店長が、私を支えるように背中に触れてきます。

「あ、はいっ。大丈夫です!」

それを見た西條さんが花に視線を落としてからゆるやかに口角を上げました

 

何者?


最後の西條さんのニヤリ顔怪しすぎますが、一体何なのでしょうか。

まるで、店長と主人公をくっつけようとしているかのようにみえます・・・。が、気のせいかしら?

もしかしたら、美輪さん的なスピリチュアルな力があるのかもしれません。

それにしても、店長からのお誘い、嬉しいです。

そこまで親しくない誰かを誘うのって、断られたらどうしよう的な不安があって、なかなか直では誘えないですよね。

でも、店長はそんなこと全く気にもせずに、サクッとお誘いくださって・・・、本当ステキです。店長の漢気をみました。

これって・・・デート?なんて、まさかね

いやいやいや、これをデートと言わずして、何をデートと言うのだ。

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